金沢観光で活躍「まちのり」レンタサイクルの仕組みが秀逸な3つの理由

金沢観光「まちのり」で移動が便利だ巡り方

金沢市内を観光するとき便利だったのが「まちのり」レンタサイクル。

うまく活用すると、公共交通機関を使うよりも便利な3つのメリットがあります。

 

それは仕組みと料金体系が秀逸だから。

その便利な所を紹介しながら、どんなコースを巡ったか見ていきます。

 

金沢の「まちのり」とは?

「まちのり」とは、金沢市にあるレンタサイクルです。

でも、自転車を借りっぱなしにする一般的な観光レンタサイクルとは異なります。

 

シェアリング・サイクル的な要素

その仕組みは、市内各地に設置されているサイクルポートのどこで借りても、別のサイクルポートに返却OKという仕組みです。

このような、シェアリング・サイクル的な要素を持っています。

 

しかも、うまく使えば1日基本料金の200円だけで何度でも利用できる!

「まちのり」ホームページでは、個人利用の公共交通と表現されています。

 

「まちのり」

 

「まちのり」の特徴と料金体系

「まちのり」の特徴

  • 市内各地にある「サイクルポート」と呼ばれる駐輪場で借りることができます。
  • 借りた場所とは別の「サイクルポート」に返却できます。
  • 22:30まで、という遅い時間まで借りることができます。

 

「まちのり」の料金体系

サイクルポート間の移動が30分以内であれば、基本料金200円だけで1日中利用できます。

 

追加料金は、ポートを出発してから30分を超えると発生します。

30分ごとに200円が加算される仕組みになっています。

 

つまり、30分ごとにサイクルポートに返却すれば、基本料金200円だけで1日中利用できるということです。

 

金沢のまちのりの料金表

出典:利用方法/料金表|まちのりホームページ(http://www.machi-nori.jp/usage/)

 

「まちのり」の何が秀逸なの?

では、僕が「まちのり」の何を秀逸と感じたのか、説明していきます。

 

1.高効率な稼働

まずは、未稼働時間が少なく、稼働効率が高いということです。

 

出発したサイクルポートから返却するサイクルポートまで、30分以内であれば追加料金が発生せずに利用できます

 

そのため利用者は、自転車を借りっぱなしにせず、ポートに返却しようとします。

 

自転車をポートに返却すれば、次の利用者が利用できる状態になります。

 

一般的なレンタサイクルのように、一日借りっぱなしのタイプだと、利用者の数と同じほど自転車を準備する必要があります。

しかも一般的なレンタサイクル方式では、観光している間の自転車は観光先に駐輪したままになるため、未稼働状態になってしまい、稼働効率は良くありません

 

それが、「まちのり」方式であれば、利用者が観光している間は自転車がポートに返却されているため、別の利用者が自転車を利用できます。

その結果、稼働率をアップすることができます。

 

更に、借りっぱなしで無いため、準備する自転車の台数も一般的なレンタサイクルに比べ少なくて済みます。

 

2.整備しやすい

次に、公共交通機関より整備しやすいということが挙げられます。

 

新しく鉄道やバス路線を整備するには、多額の費用と用地が必要になり、時間がかかります

 

しかし、「まちのり」のようなレンタサイクルであれば、費用も抑えられ用地も小さなもので済みます。

計画から短い時間で実現することも可能でしょう。

 

運用やメンテナンスに掛かる費用も、鉄道やバスに比べると格段に少なくて済むと考えられます。

 

また、サイクルポートも用地さえ有れば増やすことができます。

鉄道やバスのように拠点と拠点を結ぶ「線」で整備する必要が無く、「点」で整備すれば良いので、新しい観光拠点ができたときなど需要の変化に柔軟に対応できます。

 

利用者が使いたいタイミングで使ってくれるため、運行ダイヤを組む必要もありません

 

また利用者視点で見ても、上手に利用すれば1日基本料金200円だけで使い放題ということが、電車やバスとは異なる魅力になります。

 

3.お手軽に利用

更に、利用の仕方が面倒で無いということが重要です。

 

「まちのり」はクレジットカードか現金で利用できます。

 

クレジットカードの利用であれば、サイクルポートに行けばその場で利用登録ができます。

登録手順も、画面の案内に従って進めるだけなのでとっても簡単です。

 

また、借りるときは登録したICカードをかざすだけ

返却するときは、サイクルポートに自転車を停めるだけでOKという手軽さです。

 

「まちのり」どんなところが便利?

「まちのり」は、金沢の街にフィットした観光交通です。

 

1.待ち時間が無い

金沢は、市内に観光地が点在しています。それぞれバスだと2つから3つの停留所分の距離で離れています。

観光拠点同士が比較的近距離にあるものの、点在しているのが、金沢の特徴です。

 

これをバスで移動するとなると、数分から数十分の待ち時間が発生します。

金沢駅から片町を結ぶ主要ルートであれば頻繁に便がありますが、それを外れるとバスの本数が少ない場合もあります。

 

それが、「まちのり」であれば待ち時間無く移動できます。

 

移動時間も、比較的近距離であるため10分から15分くらいで次の目的地に移動できます。

 

2.街がフラットで移動が楽

金沢市内の観光地は、比較的フラットです。

「まちのり」の自転車は電動アシストが付いていないタイプですが、大変ではありません。

 

※一部、兼六園のポートなど急坂の上にあるサイクルポートもありますが、そこだけバスを使うというフレキシブルな移動を検討してもいいですね。

 

3.自分のペースで移動できる

公共交通機関を使って移動するとなると、交通機関のダイヤに合わせて観光する時間を調整する必要があります。

 

「もう少し、滞在したかったのに・・・」

と後ろ髪を引かれることもありますよね。

 

でも、「まちのり」であれば、自分のペースで移動できます。

心ゆくまで、しっかりと観光して満足した後に、次の場所へ移動するということができます。

 

旅で行ったコース、移動時間と観光スポット

それでは「まちのり」を活用すると、

一日の中で、どんな場所をどんな順番で回ることができるでしょうか?

 

8月に旅行したときの例を紹介します。

 

この日は、福井から

10:05着の特急しらさぎを使って金沢へやって来ました。

 

10:05     金沢駅へ到着しコインロッカーへ荷物預ける

10:20〜10:30 金沢駅サイクルポート〜武蔵サイクルポート

10:30〜11:00 (1)近江市場を散策し、早めの昼食

11:00〜11:10 武蔵サイクルポート〜尾張町サイクルポート

11:10〜11:40 (2)久保市乙剣宮・暗がり坂・主計町茶屋街・あかり坂

11:40〜12:10 (3)泉鏡花記念館

12:10〜12:15 尾張町サイクルポート〜東山サイクルポート

12:15〜13:45 (4)ひがし茶屋街

13:45〜14:00 東山サイクルポート〜兼六園サイクルポート

14:00〜15:00 (5)兼六園

15:00〜15:10 兼六園サイクルポート〜広坂サイクルポート

15:10〜16:30 (6)金沢21世紀美術館

16:30     広坂サイクルポートを出発

16:40     (7)長町武家屋敷(自転車に乗ったまま観光)

16:50     武蔵サイクルポートで返却し、再度貸し出して金沢駅へ

17:10     金沢駅サイクルポートへ到着し、荷物受け取り

 

7箇所を巡ることができました。

 

「まちのり」の使い方

実際に「まちのり」を登録してから使ったときの流れを見ていきましょう。

【今回の利用ケース】

  • サイクルポートでの登録
  • クレジットカード支払
  • 交通系ICカードをロック解除に使う

登録完了まで、約5分です。

 

初期登録の操作と画面

1.最初の画面で、「借りる」を選びます。

金沢の「まちのり」の登録画面

 

2.初めての利用なので、「パスワードをもっていない」を選びます。

金沢の「まちのり」の登録画面

 

3.注意事項が表示されます。

確認して「利用する」をタッチします。

金沢の「まちのり」の登録画面

 

4.利用規約が表示されます。

確認して「同意する」をタッチします。

金沢の「まちのり」の登録画面

 

5.アンケートに回答します。

「Q1.性別」と「Q2.年代」の回答を選び、「次へ進む」をタッチします。

金沢の「まちのり」の登録画面

 

6.「Q3.「まちのり」の利用目的は何ですか?」と「Q4.お住まいはどちらですか?」の質問の回答を選び、「次へ進む」をタッチします。

金沢の「まちのり」の登録画面

 

7.画面が変わります。

しばらく待ちましょう。

金沢の「まちのり」の登録画面

 

8.利用期間を選びます。

今回は一日利用なので「1day」をタッチします。

金沢の「まちのり」の登録画面

 

9.利用条件が表示されます。

確認して「次へ進む」をタッチします。

金沢の「まちのり」の登録画面

 

10.利用する台数をタッチします。

金沢の「まちのり」の登録画面

 

11.利用につかうものを選びます。

  • パスワード
  • お手持ちのICカード(※SuicaやPASMO)
  • まちのりICカード

から選べます。

今回は、手持ちのSuicaを使うため「お手持ちのICカード」をタッチします。

金沢の「まちのり」の登録画面

 

12.携帯電話番号を入力し、「enter 確定」をタッチします。金沢の「まちのり」の登録画面

 

13.ここまでに登録した内容が表示されます。

確認して、問題無ければ「上記内容で決定」をタッチします。

金沢の「まちのり」の登録画面

 

14.カード挿入口に、クレジットカードを挿入します。

金沢の「まちのり」の登録画面

金沢の「まちのり」の登録画面など

 

15.クレジットカードが認証されるまで、しばらく待ちましょう。

金沢の「まちのり」の登録画面

 

16.クレジットカードが認証されると、自動的に画面が変わります。

カード挿入口から、クレジットカードを取ります。

金沢の「まちのり」の登録画面

 

17.次に、ICカードリーダーが光ります。

ICカードリーダーに、利用するICカード(今回は手持ちのSuica)をかざします。

金沢の「まちのり」の登録画面

金沢の「まちのり」の登録画面

 

18.ICカードが登録されます。

利用券が必要な場合には、「利用券を発行する」をタッチします。

金沢の「まちのり」の登録画面

 

19.利用券が発行されました。

金沢の「まちのり」の登録画面

 

乗るとき

乗るときは簡単です。

 

1.サイクルポートに行きます。

自転車はシティサイクルタイプです。

金沢のまちのりのサイクルポート

 

2.車輪止め左側に付いているICカードリーダーに、登録したICカード((今回は手持ちのSuica)をかざします。

「ピー」音が鳴り、とランプが青色から赤色に変わります。

金沢のまちのりのICカードリーダー

 

3.車輪止めから自転車を取り出します。

金沢のまちのりのICカードリーダー

 

4.自転車には、サイクルポート以外で一時駐輪する場合の鍵も付いています。

サイクルポート以外の場所に停めるときも安心です。

金沢のまちのりの自転車には一時駐輪用の鍵も付いている

 

返却するとき

 

1.目的地のサイクルポートに到着。

空いている車輪止めにのICカードリーダーのランプは赤色です。

前輪から突っ込み自転車を停めます。

金沢のまちのりのサイクルロードの空き

金沢のまちのりのICカードリーダー

 

2.ICカードリーダーのランプが、赤色から青色に変わると返却完了です。

金沢のまちのりのICカードリーダー

 

空き台数の確認

 

 

ホームページでサイクルポートの場所と、リアルタイムの利用可能台数を確認することができます。

 

ポートマップ|まちのり

 

 

「まちのり」を使ってみよう

金沢観光を自分のペースで楽しみたいなら、

お得で便利な「まちのり」を活用してみましょう。

 

こちらの動画でも分かりやすく使い方が説明されています。

 

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